
残念ながら、利益重視のメーカー主導による家づくりは、わが国特有の風土や気象条件をことごとく無視し、先人が育み伝えて来た、伝統的な日本の住文化の崩壊をもたらしました。例えば、通気や通風に対する配慮を怠り、アルミサッシによる気密化や中途半端な断熱仕様を施した結果、壁にカビの大量発生を招きました。
さらに抜本的な問題解決をせず、カビが発生しにくい塩化ビニールを使用することで、目先のクレームに対処してきました。わが国ではこうした悪しき家づくりが、何の疑いもなく何年、何十年と続いてきたのです。念願のマイホームで病気になるなんて、実におかしな話だとは思いませんか。季節感どころの話ではありませんよね。
つまり季節感の欠落とは、住まいや暮らしと四季との関わりが時代とともに希薄になってきたということです。